ナザレ

テルアビブからナザレに行った。
詳しくはまた書きたいのだが
ナザレはイスラエル。みんなイスラエルのパスポートを持っている。
そこで出会った人々との会話は何気ないものも実はとても深かった。



宿のオーナーにアラビア語で挨拶をすると
目の色を変えて喜んでくれた。
イスラエルと比べてパレスチナの方が若干物価が安いので(そして通貨は同じ)
ジェニンに買い物に行くことがあるらしい。
同じナザレに住む ユダヤ人は行けないらしい。
彼のママはジェニンの近くで働いているので毎日のようにジェニンで買い物をしているそうだ。

パレスチナ支援のアソシエーションの人
壁一面にパレスチナを自由に!のような絵やスローガンが書かれいたので
聞いてみた。
壁を見る観光客がパレスチナについて関心を持つように、とのことだった。
イスラエルの人口の20パーセントがパレスチナ人(アラブ人)
そして500以上の村々が壊滅し奪われたこと
難民となり近隣諸国に逃げた人たちが帰ってこれないこと
内容はそういうことだった。

魚レストランのオーナー夫妻とそこで働いている人たち
ヨルダン川の魚かーと思いつつチラ見したらコーヒーを飲んでくつろいでいるおじさんたち。
手招きされるも会釈して立ち去ろうとするとお店から出てきて
コーヒー飲んでいきなさいよ!とお邪魔することに。
小さいカップに濃ゆいアラブコーヒー。
カナーフェ食べたことあるか?
そう聞かれると、うちの妻のカナーフェは中東一美味しいから!
ぜひ食べてよ!
おーい、カナーフェ持ってきて!そう奥様に呼びかけ
熱々のカナーフェが。
君はもうファミリーだよ!と言われる。
翌日はオーナーの友達のユダヤ人がお昼にやってくる。ネタニアの豪邸に住んでいるらしい。なぜキッパもかぶっていない彼がユダヤ人だとわたしがわかったのかと言うと
オーナーのこの言葉。
”彼はユダヤ人なのにいいやつなんだ”
まさに、聖書のよきサマリア人を思い出した。
そしてお魚料理のご招待を受けました。



三者三様の人々と接してふと思ったことは
ユダヤ人のおじさん以外はイスラエル建国前に両親や祖父母が住んでいて
イスラエル人ではなかった。
彼らのパレスチナに対する思いや自分のアイデンティティーをどう昇華させているのか?
そしてイスラエルに対する思いやユダヤ人に対する気持ち。

ナザレにはユダヤ教徒・キリスト教徒・イスラム教とが住んでいる。




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