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言葉の力
言葉の力は偉大であるがその言葉を正確に伝えることは至難の業だ。
三十になった詩人 Jean Cocteau僕、今や、人生の中道に在る。自分の美屋に馬乗りに跨がってる。同じ景色が両側に見える、違うのはただ季節だけ。この側の赤地は若羚羊の角に似た葡萄の蔓だ。ぶら下がる洗濯物や、笑い声や、シグナルが目を迎える。むこう側には見えている冬と報酬の僕の名誉が。ヴィナスよ、まだ僕を愛してくれて有難う。万一君を語らなかったら、万一僕の家が自分の詩で出来ていなかったら、僕は足場を失って屋根から墜落するはずだ。
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