セージのお茶

エルサレムから北に8キロ
パレスチナ自治区で過ごしたこの夏。

朝は紅茶にセージの葉を入れたものをいただく。
外は鳥のさえずり。
この鳥の名前はナイチンゲール。
さえずりは求愛を意味していると、マダムDは教えてくれた。

静かで鳥の声しか聞こえない朝は
ここが占領地であることを忘れさせる。

メラミーイェ
現地でのセージの呼び方。
パレスチナ人もイスラエル人もこう呼んでいた。
朝食時にこのお茶を頂き目覚めの内臓を労わる。

深い茶色の紅茶に薄みどり色のセージの葉を一枚。
朝の始まり。

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